平田 拓夢 さん
・2020年度 工学部 応用化学科 卒業
・現在、三重県の公立高等学校で工業科教諭として活躍中
私は元々、エンジニア志望であったが、三重県の工業化学科の職員の高齢化、後継者不足を知ったのが教員を志したきっかけである。そして担任であった熱意ある素晴らしい先生の影響を大きく受け、次第に教員志望の意思が醸成されていった。
一度は社会に技術者として経験を積んでから教員になろうと考えていたが、少子化の影響などにより採用枠そのものが減少傾向にあるため、大学卒業後すぐ教職に就こうと決心した。
まず初めに、純粋に生徒達から先生と呼ばれるのは嬉しかった。その過程で教員としての責任感や使命感というものが強くなっていった。
一番苦労したことは、授業のペース配分である。50分の限られた授業時間をどう分けるのか初めは戸惑った。板書に集中しすぎるあまり間が悪くなったりしたので、最後のほうが少し詰め込む形になってしまった。
授業自体は経験を積んで行くしかないが、大学で最低限の板書練習をしておいてよかったと思う。
まず志望する自治体の採用試験について、詳しく分析することから始めた。試験方法や出題傾向、出題の意図などを事細かく調べ上げ、他県との違いなどを比較した。一般・教職教養は全都道府県の過去問集を解いて対応した。専門科目は工業化学についての過去問が少ないため、市販の化学のテキストや他県の過去問で対策した。一次試験は点数を取れば、ほぼ通るので二次試験対策に時間をかけた。論作文は過去3年分書いて教職の先生に見てもらい、傾向や出題の意図を掴んだ。面接はノートを作り、問いに対する自分の意見と補足情報を書き込んでいった。基本的には講師経験者と比較されるため、何事も徹底的にやるべきである。
教職に関する月刊誌や色々な書籍を読みあさり、とにかく情報を集めることを意識した。そして教育に関するニュースや出来事について常に意識して考えて、自分なりの考えを持つようにすると面接や実習などのときに、すっと答えられると思う。自分なりの教育観を作り上げていって、教職に就いた際に、個性を発揮していって欲しいと思う。そして採用試験を一発合格したときはこれ以上ないくらい感激した。
教職課程にしかわからない辛さはあるが、それ以上に教職課程並びに教員しか知らない幸福感や達成感もあることを忘れないで、頑張ってほしい。
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